撮っているのは、写真であり「時間」
─ 新生児撮影の現場から思うこと

こんにちは。
砂時計寫眞の迫本航平(さこもとこうへい)です。
この仕事をしていると、よく尋ねられます。
「なぜニューボーンフォトを撮っているんですか?」
理由はたくさんありますが、根っこにあるのはひとつ。
「赤ちゃんの“はじまりの時間”を、かたちにして残したい」という思いです。
赤ちゃんが赤ちゃんでいてくれる時間は、ほんのわずか。
まぶたは薄く、
手足はふにゃふにゃで、
泣き声もまだ頼りない。
その姿は、ほんの数日しか見られません。
だけど、その一瞬は、かけがえのない「はじまりの時間」。
私はその時間を、未来の宝物として残したいと思っています。

写真に写るのは、感情と空気
撮っているのは写真ですが、
未来に引き出される「記憶」や「感情」を想像しながらシャッターを切っています。
10年後、20年後、
ふとその写真を見返すと、
今は薄れてしまった感触や匂い、温度がよみがえるかもしれません。
「この小さな手、そうそう、こうだった。」
「毎日泣いてばかりだったけど、やっぱり愛おしかったよね。」
そんなふうに、言葉では思い出せない感情を、写真が呼び戻してくれる。
私は、そう信じています。

名前に込めた想い
砂時計寫眞(しゃしん)という名前には、
時の流れの中にある一つ一つの大切な「時の砂」を、そっとすくい取るように記録したいという願いを込めています。
旧字体の「寫眞」を使っているのは、
どこか懐かしく、あたたかい響きを残したかったから。
生まれたての時間に寄り添って
赤ちゃんの時間の歩みが始まるその瞬間。
それはご家族にとって、
何ものにも代えがたい「物語の第一章」です。
その一瞬を、未来へ手渡す贈り物として、
心を込めて撮影しています。
赤ちゃんやママのリズムに寄り添いながら、
静かで、やさしい、穏やかな時間を一緒に紡ぎましょう。
